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伊達公子が僕らのところに帰ってきた
伊達公子がクルム伊達公子というのか今は。
コートに入り、アップを開始したその顔は16年の年つきを感じさせる。
しかしその中に、伊達公子を再びこの場所に立たせるだけの精神的な葛藤が見て取れて、目頭が熱くなる。
スタートからの4-1くらいまで、この試合は終わった。
瀬間友里加がムーンボールを使えなかった。
伊達公子の上から叩く、フォアはフラットからスライスに抜けて、バックはフラットからトップスピンに傾いた程度の上に跳ねなくて、有明のハードコートがまるでウィンブルドンの芝に変わったかと思うほど、伊達公子のボールが低く伸びる。
瀬間友里加はそれをムーンボールで後ろからつなぐと、すぐ叩かれてしまっていた。
サンチェスとさんざん戦ってきた伊達公子にとってはなれたものだったろう。
瀬間友里加が呆然とボールを見送ることが多くあった。
1stの後半から、瀬間友里加はよりハードヒットに走ってきてそれで数ゲームを取ることができたが、所詮それは彼女のテニスじゃあないから勝てない。
だから、ファーストの前半で伊達の優勝は決まったと思う。
全盛期のフェドの頃にくらべると、やっぱり見劣りする。
それは、体が低くなりきらないことと、ちゃんとは走れてないと思う。
それは致し方ないことだろう。
しかし、伊達公子の凄さは基本を煮詰めて、しかも無駄なショットを打たないということにある。
これだけラリーを短くする選手は今はいないだろう。
たぶん以前の伊達公子よりも、無駄を削いで自分のすることできることだけに絞ったテニスをしていたと思う。
だって、瀬間友里加とムーンボールのラリーしても疲れるだけだもの。
お昼にネットのスコアーボードで伊達公子の勝ちを知っていたけど
セカンド5-3での最後のゲームを見ていると
なにか、引退してから今までのことが、走馬灯のように彼女の魂のなかでうごめいているような気がしてもう見ていられなかった。
優勝してからの態度と振る舞いはさすがです。
プレーもぴか一ですが、今の日本のプレーヤーの中で、スポンサーや関係者にあれだけスムーズに対応でき、お礼をどうどうと述べられるのは伊達公子と杉山愛だけだと思います。
とにかく、
これは若い選手がだらしないとかって全然なくて
僕たちが、帰ってきた伊達公子を見れることがとても幸せだ。
ということだと僕は思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081115-00000004-maiall-spo
